ラズパイに毎回、モニター用のHDMIケーブルを繋げたり、マウスやキーボードのUSBケーブルを繋げるのは面倒・・・。
そのため、自分の持っているパソコンでラズパイにリモート接続・ファイル操作をしたいと思います。
これにより面倒な接続を省略できるので作業効率がアップします。
是非とも参考にしてみて下さい。
こんな方におすすめ
- ラズパイをリモート接続したことない人
- 作業効率をアップさせたい人
過去記事の続きとなっているので、そちらもぜひ見て下さい。
Contents
リモート接続・ファイル操作の手順
まずは大まかな手順を示します。
- ラズパイのSSH有効化
- ラズパイのIPアドレス確認
- PCにTera TermをDL・リモート接続
- PCにWinSCPをDL・ファイル操作
上記のような手順で、自分の持っているパソコンからラズパイにリモート接続・ファイル操作することができます。
もっと具体的には、WinSCPでラズパイに接続してPythonのコードを書き、TeraTermを用いてそのPythonプログラムを実行させます。
これがメインの使い方になると思います。
それでは、それぞれの手順について説明していきます。
Step1:ラズパイのSSH有効化
まずSSHについて軽く説明します。
Secure Shell(セキュアシェル、SSH)は、暗号や認証の技術を利用して、安全にリモートコンピュータと通信するためのプロトコル。パスワードなどの認証部分を含むすべてのネットワーク上の通信が暗号化される。
出典:Wikipedia
要するに、安全にリモート接続するための手段ってイメージです。
このSSHによって安全にリモート接続できますが、ラズパイの初期設定ではSSHが無効化されています。
そのため、まずはラズパイのSSHを有効化していきます。
まずはラズパイを起動させ、設定→Raspberry Piの設定を選択して下さい。
そうすると上記のような画面が出てくるので、インターフェイス内にあるSSHを有効にチェックしてOKを選択して下さい。
OKを選択した後は再起動を要求されるので、再起動させましょう。
これでSSHの有効化が出来ました!!
Step2:ラズパイのIPアドレス確認
接続にはラズパイのIPアドレスが必要になるので確認します。
その前にIPアドレスについても軽く説明したいと思います。
Wikiにもあるように、機器を判別するために割り振られた番号です。
この番号を入力することで、PCにラズパイを認識させることができます。
それでは確認しましょう。
LXTerminalを起動し「ifconfig」と入力してください。
上記のような画面になり、wlan0のinet以降に書かれている数字がIPアドレスとなります。
このIPアドレスはStep3,4で使用するのでメモするか覚えておいて下さい。
Step3:PCにTera TermをDL・リモート接続
ラズパイ側の設定が終わったので、次はパソコン側の設定をしていきます。
リモート接続にはTeraTermというアプリを使います。
TeraTerm
それでは、まずこちらのサイトからTeraTermをダウンロードして下さい。
ダウンロードしたらセットアップに入りますが、これは初期設定のままで良いのでそのまま進めていって下さい。
セットアップも完了したらTeraTermを起動していきます。
起動すると上記のような画面になると思います。
画面にあるホストに先ほどのIPアドレスを入力してOKを選択して下さい。
次に、ユーザー名とパスフレーズを入力してOKを選択して下さい。それぞれ初期設定では以下のようになっています。
- ユーザー名:pi
- パスフレーズ:raspberry
ログインに成功するとこのような画面になります。
ラズパイの電源を切りたい場合は以下のコマンドを入力してください。
1 |
sudo shutdown -h now |
トラブルシューティング
スムーズにログインできれば問題ないのですが、僕の場合は上手くいきませんでしたので、直面した問題とその解決策について説明していきます。
まず直面した問題は2つありました。
- TeraTermでログインできない
- ログイン後の文字がぼやけて見にくい
この2つの問題点に対してとった解決策について話していきます。
TeraTermでログインできない
原因はパスフレーズがraspberryでなかったことです。
初期設定ではraspberryになっているはずなのですが、僕の場合はそうではなかったか、もしくは変更したのを忘れていたのか・・・、でパスフレーズを入力してもログインが出来ませんでした。
違うパスフレーズを入力すると以下の画像のように「認証に失敗しました.再試行してください.」とメッセージが出るので、同じようにログインできない人は参考にしてみて下さい。
解決法としてはシンプルで、ラズパイ側でパスフレーズを変更してあげます。
それでは、その変更方法を説明していきます。
1.ラズパイを起動する
ラズパイの設定を変更するため、まずはラズパイを起動させます。
2.設定→Raspberry Piの設定を選択
画像のように設定→Raspberry Piの設定を選択して下さい。
3.パスワードを変更
システムからパスワードを変更を選択して、新しくパスワードを設定して下さい。
ちなみに僕は初期設定の「raspberry」にしました。
ログイン後の文字がぼやけて見にくい
この解決法としては、フォントを変更してあげることです。
1.PCでTeraTermにログイン
TeraTermの設定を変更するため、PCでログインして下さい。
2.設定→フォントを選択
設定→フォント→フォントを選択して下さい。
3.Consolasを選択
上記のような画面になるので、フォントで「Consolas」を選択してOKをクリックして下さい。
4.設定の保存
フォントの変更は出来ましたが、この設定を保存する必要があります。
画像のように設定→設定の保存を選択して下さい。
上記のような画面が出てくるので、保存を選択して下さい。
このときに上書き保存しますかと聞かれるので、はいを選択して下さい。
以上の手順により、文字が見やすくなるかと思います。
それでも解決しない場合は、「TeraTerm 文字がぼやける」などで検索してみて下さい。
また、今回はフォントをConsolasにしましたが自分のお好みで選択して下さいね。
Step4:PCにWinSCPをDL・ファイル操作
次にWinSCPをダウンロードしていきます。
このアプリを使用することでファイル操作が簡単に行えますので、TeraTermと併せて使いましょう。
まずはこちらのサイトからWinSCPをダウンロードして下さい。
ダウンロードしたらセットアップに入りますが、これは初期設定のままで良いのでそのまま進めていって下さい。
セットアップが完了したらWinSCPを起動します。
起動すると上記のような画面になると思いますので、まずは赤で囲んである箇所を入力します。
それぞれ次のように入力してください。
- ホスト名:IPアドレス
- ユーザー名:pi
- パスワード:raspberry
入力が出来たら保存をクリックして下さい。
保存を選択すると上記のような画面になります。
ここでパスワードを保存を選択しておくと、次回からはパスワードの入力が省略できるので、共有のパソコンでなかったり、勝手にログインされても困らない人はパスワードを保存しておいて良いかと思います。
それではOKを選択して、ログインしてください。
上手くログインができると上記のような画面になるかと思います。
左が自身のPCで、右側がラズパイを表しており、ここでファイルの転送が出来ます。
また、ラズパイ側のファイルの中身を編集することもできます。
まとめ:ラズパイをリモート接続・ファイル操作で効率アップ!
今回は自分の持っているパソコンでラズパイにリモート接続・ファイル操作をするための環境構築をしました。
これによってラズパイにケーブルをつなぐ必要もなくなったため、手間が省けて、スペースも広く使えます。
効率アップ間違いないので、是非とも参考にしてください!

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